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2017年10月17日火曜日

ダムの役割

ダムは目的をもって建設されます。一見すると同じように見えるダムでも、その地域によって担っている役割が異なります。ダムの役割は、次にように大別されるそうです。


○洪水調節(リンク)(Flood control)
大雨が降ったときなどに備えて、ダムの水位を下げておき、下流に流す水量を調節して、洪水被害を防止または軽減をします。

○不特定利水(リンク)(Normal function of the river water)
聞きなれない言葉ですが、特定した権利者による用途がない水利用のことを指すそうです。既存の農業用水に供給だったり、河川の水量を維持・調節して、河川の機能(水質や生態系など)を維持したりする目的があるそうです。

○ 農業用水(リンク)(Agriculture)
ダムの水を特定の農地に農業用水を供給する役割があるそうです。

○上水道(リンク)(Water supply)
ダムの水を上水道用水を供給する役割があるそうです。

○工業用水(リンク)(Industrial water)
ダムの水を工業用水として供給する役割があるそうです。

○発電(リンク)(Power generation)
ダムの水を水力発電に利用する役割があるそうです。


ダムの役割は上記のとおりです。役割をそれぞれの英語の頭文字をとって(F・N・A・W・I・P)という記号で表しています。また、1つのダムで複数の役割を担っているダムを、多目的ダムと呼ずそうです。




玉川ダム(秋田県)の役割:FNAWIP





鳴子ダム(宮城県)の役割:FAP

2017年10月16日月曜日

ダムと上水道

ダムの水を上水道、水道水として利用することがあるそうです。

ダムの水を水源として、安定した水道水の供給を行う目的があるそうです。

東京都の小笠原群島父島にある時雨ダムというダムは、上水道専用ダムだそうです。いつか見に行ってみたいです。

ダムと農業用水

ダムの水を農業用水として利用することがあるそうです。

河川の流水を占用するには、事業計画や使用する水量などを算出して、河川管理者の許可を得なければならないと河川法という法律で定められているそうです。

水を使用することによって下流などで影響を及ぼす人や地域、秩序などを勘案しなければならないそうです。

ため池やアースダムは、農業用水の確保ために建設されたことが多いように思います。



写真は、岩手県の山王海ダムです。下流地域の水需要に対応するために1952年竣工されたアースダムで、その後、水需要の増加に伴い2001年に嵩上げ工事がなされ、ロックフィルダムとなったそうです。

ダムと農業用水の関わりについては、ダムについて調べ始めたばかりの私としては、勉強不足であることを痛感しました。

2017年10月15日日曜日

ダムの洪水調節

ダムは台風や大雨などによって洪水が発生したときに下流への放流量を調節して、下流部の洪水被害を軽減させる機能があります(全てのダムにあるわけではありません)。



写真の旭川ダム(秋田県)は、治水専用のダムです。

ダムは、洪水に備えて予め容量を空けて、洪水に備えているそうです。

そして、いざ洪水が発生しそうになり、大雨が降って大量の水がダムに流入すると、ダムは水をためこみ、川に流す水量を減少させるそうです。

想定を上回る大量の水が流入した場合は、ダムに流入する水量と、河川に放流する水量が等しくなるそうです。しかし、流入量よりも放流量が多くなることはありません。

大雨が去って、ダムへの流入量が減少したら、下流の河川の状況に応じて放流を行い、水位を下げるそうです。


写真は田瀬ダム(岩手県)です。大雨の後で、ダムには山からの流木などが堰き止められています。


参考文献:国土交通省 中国地方整備局 弥栄ダム管理所
http://www.cgr.mlit.go.jp/yasaka/about/shikumi/shikumi4/shikumi4.htm

ダムと工業用水

工業用水とは、工場などで使用される人体に直接接しない雑用水のことを指すそうです。設備の冷却水やボイラー用水などのことを指すそうです。

工場で水が大量に消費される場合、川などから取水すると川の水がなくなって様々な悪影響を多方面に及ぼすことがあるそうです。


また、経済産業省のホームページによると、

“工業用水、工業用水道事業とは「工業用水道事業法(昭和33年、法律第84号)」でいう「工業」とは、製造業、電気供給業、ガス供給業及び熱供給業を指し、これらの工業の用に供する水(水力発電用、飲用を除く)のことを「工業用水」といいます。「工業用水道」は、導管により工業用水を供給する施設をいい、一般の需要に応じ工業用水道により工業用水を供給する事業を「工業用水道事業」といいます。”

ということだそうです。ちゃんと、法律で定義されているんですね。

川から工業用水道を引いたときに、川の水を補うためにダムの水を使ったり、工業用水専用のダムもあるそうです(北海道の幌別ダムなど)。

ダムと流水の正常な機能の維持

ダムは河川を堰き止めて建設されるそうですが、河川には生態系や水質保全、利用目的などによって必要な流量があるそうです。

渇水期にその必要な河川の流量が確保されないと、様々なよくない影響を及ぼす恐れがあることから、ダムに溜めた水を放流して川の流量を保つそうです。

また、ダムができる前からその河川の水を農業用水として使用される場合もあり、渇水期でも安定した流量を確保する役割があるとのことでした。



写真は、玉川ダムの下流の河川です。穏やかに流れています。

ダムが建設されることによって、生態系保全の役割を果たしてくれるということだと思いました。


参考文献:国土交通省HP(ダムコレクション)
http://www.mlit.go.jp/river/damc/index.html 

ダムの発電

ダムの役割はいくつかあります。

発電も、ダムの役割に含まれています。

ダムによる発電は水力発電です。

水力発電とは、水の流れによって水車を回して、それによって得た動力で発電機を回すものだそうです。

ダムで行う水力発電は、その名の通り、ダム式とダム水路式があるそうです。

ダム式というのは、川の途中にダムを作って水を堰き止めます。それによって水位を上昇させて、その落差を利用して発電する方式のことをいうそうです。

ダム水路式というのは、ダムの水を水路を用いて下流に導いて、大きな落差を利用して発電する方式のことを指すそうです。




こちらは、玉川ダムの画像です。ダム堤体の真下に、玉川発電所が小さく見えます。玉川発電所はダム式の発電所型式だそうです。




秋田県の皆瀬発電所は、ダム水路式の発電所型式だそうですが、あいにく撮影していませんでした。ごめんなさいm(_ _)m

ちなみに、玉川ダムは国土交通省の管轄ですが、玉川発電所は秋田県営なんだそうです。

ダムの発電について今現在知っていることを書きましたが、今後も加筆修正していきます。よろしくお願いします。