池上彰さん監修の『なぜ僕らは働くのか』を読みました。
この本は、学校になじめなかった主人公の少年が、大人や同級生との交流を通して、自分の将来について考える漫画ページと、それを補完するような形で、世の中の仕事はどうなっているのか、自分の将来の仕事を見つけるにはどうするのか、等を例を挙げながら解説するテキストページとが、各章毎に交互にでてきます。
この本は、私にとってとても耳に痛いものとなりました。
私は、学生時代は、親や先生に怒られないように、かつ、必要最低限のエネルギーで生きるために、将来のことを特に考えずに、勉強だけを頑張って年を重ねてきました。将来なりたい職業は、親や先生に怒られないように、「学校の先生」や「公務員」なんて書いていました。先生にもいろいろ種類があるし、公務員の職務内容もいろいろあるのに、そのことについて深く考えることはありませんでした。
大学生になり、大学生活も後半に差し掛かると、周りの友人らは就職活動を始めていました。私は、なりたい職業がなかったうえに、調べようともしなかったので、とても苦労しました。その苦労は今も続いています。。。
この本では、学生のうちから、「世の中の仕組み・仕事を知ること」「自分が幸せになる方法」「小さなことから行動すること」が、これからの人生を生きていくうえで重要であると書かれています。
おまけに、「勉強していれば、仕事が与えられるわけではない」とハッキリ書かれています。
私のこれまでの人生が、いかに消極的であったかを、改めて思い知らされてしまい、しょぼーんとしてしまいました
(´・ω・`)ショボーン
しかし、私は、この本から希望も与えられました。
それは、いつ始めても遅くはないということです。
今からでも、これからについて考えて、アンテナを張っておくことで、人生をよりよくするためのヒントがある日突然見つけられるかもしれない的なことも書かれていました。
私は、今漸く、この本にとっての“スタートライン”に立ったような、いや、スタートラインがあることを教えられたような気持になりました。
私は、ただ時間の流れに任せて年齢だけを重ねているという不安を感じながら生きてきました。先が見えない、未来が深い霧に包まれてどうしようもない感覚を抱いていました。それが、今、この本を読んで、少し変わったような気がするのです。
未来が見えないのは相変わらずではありますが、見えないなりに歩みを進める方法がある。ということを知れたことが、私にとっての最大の収穫になったような気がしました。歩き始める方法があると分かったので、これからは、その方法が、いったいどのようなもので、どうすればそれを自分が取得できるのか、取得したらその先に何かが見えてくるのか。千里の道を歩き始める一歩を踏み出すスタートラインが見えてきたのであります。
ブルーハーツさんとか、吉田拓郎さんとかの曲を聴いて、歌詞を口ずさんで、ずっと昔から教えられてきていたと思いますが、改めて、自分の将来を決めるのは自分なんだということを痛感しましたね。このお話もいつか書きたいと思います。
自分の残りの人生があと何百年あるのかはわかりませんが、過度にあきらめたり、いじけたりせずに、世の中に飛び交っている情報にアンテナを張って、「楽しい人生であった」と口元に笑みを浮かべながら臨終を迎えられるように生きていきたいと思いました。