エレキギターを買ってもらったときのお話をします。
あれは、中学2年生か中学3年生のことでした。
エレキギターの1年前。当時、私は南こうせつさんに衝撃を受けて、アコースティックギター(フォークギター)を買ってもらいました。
当時はいわゆる小室サウンドがヒットチャートをにぎわせていた時期で、テレビを点けていて小室サウンドを聴かなかった日はなかった、といっても過言ではないかもしれません。
そんなある日、南こうせつさんが『神田川』を歌っている姿をテレビで見て、私はしびれました。こんな歌もあるんだ…と!
さだまさしさんや吉田拓郎さん等のフォークシンガーも知って、私も見様見真似でアコースティックギターを抱えて、弾き語りの物まねを始めていたのでした。
それからしばらくして、私は友達に、ザ・ブルーハーツというバンドの存在を教えてもらいました。若者の代弁者であるかのような直球ストレートな歌詞とポップでキャッチ―なメロディ、マーシャルアンプとギブソンレスポールで奏でられる荒々しいロックギターサウンドに、10代の頃の私は絶大な支持をささげてしまいました。
「これからはロックの時代だ!」
私はそう思い、さっそく親に交渉しました。
すると親からは「この前買ってやっただろう」と言われ、あっけなく商談は不成立と相成りました。
次に親から出された条件として「次の実力テストで500点満点中400点取ったら考えてやる」という提案が出されました。
400点…っ!
つまり5教科全科目の正答率を平均で80%をたたき出さないといけない…!
400点取れれば、地元の公立高校ではトップクラスの一部の人間にしか入学が許されない(と当時は思っていたが、実際に入学してみるとその理想と現実とのギャップがあったとかなかったとか…)Y高等学校も狙える点数…!
当時、私は英語が比較的苦手で、なかなか70点の壁を超えることができずに、勉強しても後からまた新しい文法が出てきてまた英語が読めなくなるという循環に陥ってしまっていました。
そのため、国数理社でいかに点数を稼いで、英語の負担を減らすかが勝負のカギと考えるようになりました。
社会は暗記科目なので、80点台後半を狙いたいところ。
理科も自信はないけど多分大丈夫だとして、80点台前半。
数学は、得意な分野(四角形ABCD上を秒速1cmで移動する点Pとその仲間たちの問題とか)が多く出題されれば80点台後半も可能ですが、苦手な科目(三角形と辺の比とか)の配点が高いと、70点台になるかもしれない…。
国語は得点にムラがあるので、70点台中ほど~後半が取れれば御の字か…。
(テストを受験する前から)予想される現時点での得点は、4科目で約330点…。
英語で70点か…!
行けるか…っ?
神に祈るしかない(勉強もしないと)…!
キーンコーンカーンコーン
テストは終わり、授業毎に答案が返却されてきました。
英語以外の答案は返却されました。
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4教科時点での合計点数は、327点でした。
つまり、
英語で73点取れていれば、条件を満たし、エレキギターを買ってもらえます…!
私は祈りました(自分の実力の無さを棚に上げて)。
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そして待ちに待った英語の時間。
テストの結果は69点でした。
合計…396点…!
一歩及ばす…!
交渉の結果、次回も頑張るということで、おまけでギターを買ってもらえることとなりました。
あのギターの写真は1枚も残っていませんが、チェリーサンバーストカラーのレスポールを見るたびに、私はあの日のことを思い出すのでした。
とっぴんぱらりのぷぅ。

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