2017年4月20日木曜日
月山ダムに行ってきました
月山ダムを見に行ってきました。
月山ダムは山形県鶴岡市にある重力式コンクリートダムです。堤高は123m、堤頂長は393mあるそうです。国道112号線沿いにあります。
月山ダムには、いつか来てみたいと思っていました。月山といえば、湯殿山、羽黒山とともに出羽三山の一つに数えられ、修験者の山岳信仰の山として知られています。その月山の名を冠したダム。私は、月山ダム見学を企てたとき、身が引き締まる思いがしました。
なんとなく、ある程度の修行を積んでからでないと、この月山ダムを訪れてはいけないような気がしていました。ある意味、神聖な場所というか、パワースポット的な印象を、この月山ダムに持っていました。
そもそも、ダム同好会発足のきっかけになったのが、何を隠そう、この月山ダムなのです。
2009年の3月、私と学生時代の先輩Aと同級生G、同級生Oの4人とで鶴岡に遊びに行ったときに、月山ダムの脇を通りました。その時は一瞬で通り過ぎましたが、大きなコンクリートの建造物に驚いたのであります。
ダムってすごいかもしれない。
私はそう思ったことでしょう。
あれから8年、私はいろんなダムを見てきました。
ダムだと思ったらただの小汚い溜池だったこともありました。
地図上ではダムに通ずる道路があるはずなのに、鉄板敷きの未舗装道路しかなかったこともありました。
真冬にもかかわらず、晴れ間を見つけてダムを見に行ったこともあります。
雪は解けただろうと思ってダムを見に行ったら、まだ雪に埋もれていたこともありました。
ダムに行く途中で、私の愛車、ホワイトスネーク号のフロントバンパーを擦ったこともありました。
森の中で熊さんの後ろ姿を見かけたこともあります。
縁もゆかりもないはずの津軽ダムが竣工式を迎えたというニュースを聞いたとき、無意識に目頭が熱くなりました。
私は食べ物の写真を撮るのは嫌いですが、ダムカレーが配膳されたとき、無意識にそれにカメラを向けていました。
道に迷って、「もうここでダムを毎日見ながら年老いていくしかないのか…」と思ったこともありました。下山すればいいだけなのに。
職場の送別会で朝方まで大騒ぎをした後で、ダムを見に行ったこともありました。
鉱山跡地のレジャー施設に行ったつもりが、その手前にあった鉱滓ダム(不要な鉱物を貯留する?ダム)で足を止めたこともありました。
紅葉スポットを探していたら、ダム公園にたどり着いたこともありました。
スーパームーンの撮影スポットを探していたら、ダムにたどり着いたこともありました。
紆余曲折を経て、私は再びこの月山ダムにやってまいったわけであります。
ダム堤体をインフォメーションホールの傍から撮ってみました。堤体下流面に月をイメージした半円がデザインされていて、かなり綺麗です。例によって写真ではわかりづらいですが、高さが123mあります。もう、存在感がヤバいです。
ダム湖は『あさひ月山湖』と呼ばれているそうです。ちなみに、月山ダムの近くにある寒河江ダムのダム湖は『月山湖』だそうです。
インフォメーションセンターの看板に気になる文字を見つけました。
「ダムの中、見学できます。」
他のダムでは、見学は平日のみ、事前申込が必須、だと思っていましたが、この看板を見るに、予約なしで見られそうな感じがしました。
おそるおそる、受付のお姉さんに聞いてみたわけです。
「あのぉー、見学って出来ますか?」
ダムのお姉さん「はい、そうですね。もう10分後くらいに、そちらでお待ちになっていただければ、ご案内します」
予想外でした。月山ダムの内部を見学できるとは。
10分後、受付のお姉さんにヘルメットを渡されて、そのお姉さんが、ダムの内部を案内してくれました。
こんな薄暗い監査廊を歩いていきます。
ゲート設備とか極太ワイヤーとか、ワクワクする設備、機械でいっぱいでした。
こんな場所も歩かせてくれました。ゲート操作室の渡り廊下というイメージでお願いします。
見学させていただいた監査廊などは、見学用にマットが敷いてあったり、所々にパネルが飾ってあったりでした。見学ツアーだと足早に通り過ぎて行ってしまう数々の設備も、今回は比較的ゆっくり見ることが出来ました。
ダムのお姉さんは、最初は不愛想な感じに見えましたが、この見学ツアーを終えるころには、愛想のいいお姉さんになっていました。
姉「これからの季節、雪解け水がダムを流れる越流放流が始まるので、ぜひ見に来てください。その見学ツアーも計画しているので。どちらからお越しですか?」
み「あの…。秋田からです」
姉「秋田ですか!?それなら近いし、是非来てください。水しぶきがすごくて、マイナスイオンいっぱいですよー」
姉「月山ダムって、加茂水族館の帰りに立ち寄るって人が多いんですけど、そんな感じですか」
み「いや、月山ダムを見に、秋田から来ました」
姉「えっ!?」
み「実は…ダム好きでして…」
姉「へー!そうなんですね!この先に寒河江ダムっていうダムがありますけど、そちらも行かれますか」
み「そうですね」
(この日は行きませんでした。また日を改めてうかがう予定です)
姉「よく、このダムに、噴水はどこですかって聞きに来る人がいるんですけど、噴水は寒河江ダムですからねー」
み「ですよねー。ここは『あさひ月山湖』で、寒河江ダムは『月山湖』ですもんね」
姉「そうですそうですぅ」
み「寒河江ダムの噴水が始まってるかどうかって、わかりますか?」
姉「あっ、戻ったら調べてみるのでね!」
姉「○○さーん!寒河江ダムの噴水って始まってるかわかりますか?」
ダムのお姉さん2号「うーん。まだ雪があるから、まだかなー」
み「そうですか。ありがとうございます。」
姉2「アンケートお願いします」
み「はーい」
姉「あっ、○○さん。この人、ダム好きなんですって」
姉2「えっ?じゃあダムカードとか」
み「はい、いただきたいです」
アンケートに答えて、ダムカードをもらって、インフォメーションホールを後にしました。
やっぱり、きてみてよかった月山ダム。感動と興奮と青春を私に与えてくれました。
この日も、ゆっくり月山ダムを堪能しましたけれど、また日を改めて、ゆっくり鑑賞しに来たいと思いました。
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